加熱式たばこの戦いは「始まったばかり」 JT「最年少」次期社長の意気込み

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たばこ販売本数は20年で半減

   一方、国内市場に目を転じると、好材料はない。日本たばこ協会によると、2016年度の販売本数は1680億本と、この20年で半減。約6割を占めるJTのシェアは揺るぎないが、パイの縮小は続く。

   足もとでは加熱式たばこへの切り替えが急速に進んでいるが、JTの「プルーム・テック」は出遅れている。同分野で先行する米フィリップ・モリス・インターナショナルの「アイコス」、英ブリティッシュ・アメリカン・タバコの「グロー」に攻め込みたい考えで、寺畠氏は「戦いは始まったばかり。商品開発への投資を継続する」と意欲的だ。

   医薬、加工食品というたばこ以外の事業もあるが、いずれも営業利益は100億円未満と規模が小さく、どう育成していくのかも課題となる。

   「激しく変化する事業環境の中、若い世代にバトンタッチすることで、JTグループは更なる持続的成長ができるものと確信している」。小泉氏はこんなメッセージを発表した。寺畠氏は期待に応えられるのか、注目される。

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