テン乗りの名手、ゴールドドリームとも初コンビ
そんなゴールドドリームを導いたのが、世界一の騎乗技術とも称されるR・ムーア騎手だ。テン乗り(初めての騎乗)の名手ともいわれ、ゴールドドリームとも今回が初コンビだった。
じつは、ゴールドドリームが8番人気だったのにはワケがある。GIレースを勝つ実力がありながら成績が安定しなかったのは、彼がクセ馬だったからだ。
元騎手でケイバ解説者の安藤克己氏は2017年12月1日付の東京スポーツで、こう解説している。
「前走の南部杯(5着)は乗り難しさがモロに出たみたいで、(騎乗していた)川田騎手も『乗りにくい馬』って言うとったわ。そういう意味で今回はムーアへの乗り替わりに注目しとる」
川田将雅騎手にしても、17年の安田記念(GIレース)では、サトノアラジンを優勝に導いた実力のある騎手だ。そんな騎手でさえ手を焼いたゴールドドリームを勝利に導いた。さすが、ワールドクラスの名手、「世界のムーア」である。
この日の結果に、ネットではレース後、ツイッタートレンドで「ゴールドドリーム」があっという間に首位に。ゴールドドリームが人気薄だったこともあって、悲鳴ともとれる声が次々とあがった。
「ゴールドドリームだあぁぁぁぁぁぁぁぁ(怒)!(怒)!」
「なんでG1だけ勝てるんだ!!」
「ゴールドドリームとは予想外外外」
一方で、さすがムーア騎手だと称賛の声も出ていた。