歌手・俳優の西郷輝彦さん(70)が、がんと闘っている。複数の報道によると6年前、前立腺がんで全摘出手術を受けたが、今回再発したという。
前立腺がんは2020年に、日本人男性の間で罹患率1位になるとされている。比較的進行が緩やかな半面、転移や再発も起こり得る。
早期発見すれば治癒することが可能
西郷さんは現在、自宅療養中だ。2017年12月1日付のスポーツ報知(電子版)によると、既に決まっている12月中のディナーショーは予定通り行うが、18年3月に予定されていた舞台は降板し、治療を最優先にする。
国立がんセンターがん情報サービスのウェブサイトによると、前立腺がんは「早期に発見すれば治癒することが可能」だ。なかには進行がゆっくりで寿命に影響しないと考えられるがんもあるという。治療法には、監視療法、放射線治療、内分泌療法(ホルモン療法)、化学療法のほか、西郷さんが選択した手術がある。
手術を行う場合は「がんが前立腺内にとどまっており、期待余命が10年以上と判断される場合に行うことが最も推奨されていますが、前立腺の被膜を越えて広がっている場合でも対象となります」(がん情報サービスのサイトより)。前立腺と精のうを摘出し、膀胱と尿道をつなぐ。
前立腺を全摘しても再発する恐れがあるとは、どういうことか。アステラス製薬のサイトに、再発について次のような説明があった。
「(手術や放射線治療で)すべて除去したと思っても、検査や肉眼では分からない小さながんが残っていたり、転移していたけれども小さくて発見されなかったがんがあったりすると、これが治療後に成長して再度発見されることがあります。これをがんの再発といいます」