アース製薬が「殺虫剤」の名称やめて「虫ケア用品」へ 変更のワケを担当者に聞いた

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   殺虫剤、入浴剤などの国内大手であるアース製薬が、「殺虫剤」の名称をやめて「虫ケア用品」に変更した。「『虫ケア』とは虫をケアすること?」などと、ネットでは困惑する声が次々に上がっている。

   一体、どういった事情があったのだろうか。メーカーに取材した。

  • 「殺虫剤」は「虫ケア用品」へと名を変える?(画像はイメージ)
    「殺虫剤」は「虫ケア用品」へと名を変える?(画像はイメージ)
  • 「殺虫剤」は「虫ケア用品」へと名を変える?(画像はイメージ)

「殺虫剤」という言葉の意味にそぐわない商品がある

   アース製薬といえば、有名な「殺虫剤」が「アースジェット」か「ゴキジェットプロ」。前者はハエや蚊を殺すときに使い、後者はゴキブリだ。

   しかし、同社の広報室担当者によると、「殺虫剤」と分類される商品のうち約28%が、文字通りの「殺虫剤」とは異なるものだという。

「『殺虫剤』と一口に言っても、実際は虫を殺さない商品もあって、商品特性と言葉の意味にズレがあるものもありました」

   たとえば、ごきぶり退治に用いる「ごきぶりホイホイ」は殺虫成分を含んでいないうえ、虫を捕まえておくだけ。また、虫よけの商品も「殺虫剤」に分類されているものの、「虫を寄せ付けない」ことが主眼になっており、「殺虫」という意味にはそぐわない。

   さらに担当者は、

「一部には、『殺虫剤』という名前にネガティブなイメージを抱いて、使用にためらいを持たれるお客様もいます。ただそれで使用しない場合、蚊などが媒介する感染症などのリスクが増大しかねません」

とも語った。

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