軽くぶつけられるだけで重症も
日本ではどうだろうか。牛による死亡事故の公的な統計などは発表されていないが、過去の報道を調べると2013年に鹿児島で闘牛用の牛を飼育していた男性が、角に刺されて死亡する例があったようだ。
九州で牧畜業に携わる男性はJ-CASTヘルスケアの取材に対し、「基本的に乳用牛は除角(角を取り除く処理)しているので刺される事故はあまりない」と話す。
肉牛は角を残していることも多く、飼育員が刺されて重傷を負った事例もあるようだが、男性は角の有無は安全性にあまり関係ないと指摘する。
「牛は体も大きく重いですから、遊んでいるつもりの牛に軽くぶつけられるだけでも吹き飛ばされて大けがをする可能性はあります。仔牛に突進されて骨折した人もいました。相手は動物ですし何が起きるかわかりません。牧場に遊びにいったときなども、牛に近づくときは注意が必要ですよ」