無料保険相談サービス「保険のビュッフェ」のテレビCMが、インターネット上で「不愉快だ」との批判を浴びている。
物議を醸しているのは、女優の門脇麦さん(25)演じる女性が、複数の男性を手玉に取るというストーリーのCMだ。捨てられた男性が「俺は君の何だったんだ?」と涙ながらに訴えると、門脇さんは冷たく「保険」と吐き捨てる。
こうした展開に、主に男性とみられるネットユーザーから「酷い男性差別で目にするだけで不快になる」「性別逆だったら即炎上してる」との指摘が寄せられているのだ。
「CM上の演出です」
「保険のビュッフェ」は、保険の見直しを希望する顧客にファイナンシャルプランナー(FP)を紹介する無料相談サービス。運営はFPパートナー(東京都千代田区)だ。
いま一部ネットユーザーの間で問題視されているのは、同社が2017年3月から関東地区限定で展開しているテレビCM。「プロポーズ編」「結婚式編」の2種類があり、そのうち、第2弾となる「結婚式編」は10月9日に放映がスタートしていた。
一体、どんな内容のCMなのか。最新バージョンの「結婚式編」は、門脇さん演じる女性・ルリ子に捨てられた男性が、ルリ子と「本命」の男性の結婚式の会場に向かうストーリー。思いつめた表情を浮かべた男性は、
「来るつもりが無かったが、来てしまった。君に聞きたいことがあったから」
などと呟きながら式場に乱入。そして、「俺は...、俺は君の何だったんだ?」と悲痛な質問をすると、門脇さん演じるルリ子は、
「大事な保険」
と無表情のまま冷たく吐き捨てる。その後、画面には「幸せには、きっと保険が必要だ」とのコピーが表示される。
第1弾の「プロポーズ編」もストーリーの大枠は同じで、本命の男性からプロポーズを受けるルリ子(門脇さん)の前に捨てられた男性が現れ、「俺は君の何だったんだ?」と尋ねる。これにルリ子が、冷たく「保険」とだけ返すのだ。
なお、どちらのCMでも、ルリ子が「(大事な)保険」と告げるシーンでは、画面の下に小さく「CM上の演出です」との注意書きが出ていた。