河野太郎外相のツイッターが国外で大反響だ。政府が大阪への誘致を目指している2025年の国際博覧会(万博)について、アニメ「ポケットモンスター」のキャラクターと「ハローキティ」を「誘致キャラクター特使」に任命し、その様子をツイッターに公開したところ、「日本に行きたい」「かわいい」といった声が続出している。
河野氏は日本語アカウントと英語アカウントの両方を持っているが、リツイート(拡散)や「いいね」は英語版の書き込みの方がひと桁違うほど多い。河野氏はこういった状況に、両キャラクターの「世界的な人気なんだろうな」と感心していた。
日本語版のフォロワーは英語版の50倍以上なのに
「キャラ特使」の就任式が17年11月28日に外務省で行われ、河野氏は就任要請書をピカチュウとハローキティに手渡した。両キャラは、国外での誘致プレゼンテーションや関連グッズに登場する見通しだ。
就任式の様子は同日夜、写真つきで河野氏の日本語版ツイッターに投稿され、翌29日には英語版にも投稿された。
河野氏の日本語アカウントは33万人以上のフォロワー(読者)がいるのに対して、英語版は6300人。フォロワー数だけでみれば日本語版は英語版に比べると50倍以上の影響力があるはずだが、この就任式の投稿に限れば全く逆だった。
日本語の投稿は12月1日午後の時点で3800回リツイートされ、600件の「いいね」がついている。これに対して英語版の書き込みは3万5000回リツイートされ、7万7000件の「いいね」がついた。
2008年には中国・香港向けのキャンペーンで活躍
河野氏も「ピカチューとキティーがすごいかとになってる」(原文ママ)と、反響の大きさに驚いた。
「日本語のツイートより英語のツイートのほうが一桁リツイートやいいねが多いというのは、やはりピカチュウとキティちゃんの世界的な人気なんだろうな」
2025年の万博には、現時点では日本(大阪)以外にフランス(パリ郊外サクレー)、ロシア(エカテリンブルグ)、アゼルバイジャン(バクー)が立候補しており、開催国は18年11月に開かれる博覧会国際事務局(BIE)の総会で決まる。
ハローキティは08年に国土交通省の「ビジット・ジャパン・キャンペーン中国・香港観光親善大使」として活躍した。その後、中国からの観光客は大幅に増えたが、9年ぶりの登板が誘致につながるか注目されそうだ。