東京大学は2017年11月30日、元大学院生の博士論文に不正があったとして、24日付で学位授与の取り消しを決定したことを、公式ウェブサイトで発表した。全体の約3割にあたる320か所に不適切な箇所があったという。
発表によると、学位授与が取り消されたのは、学際情報学専攻で2013年3月に博士号を取得した元院生の周倩氏。石井洋二郎副学長は「極めて遺憾」であるとし、「今後、教職員・学生に対し、研究倫理の更なる周知徹底を図り、再びこのような事態が生じないよう、全学を挙げて取り組む所存です」とコメントしている。