アサヒグループ食品(東京都渋谷区)は、即席カップスープ「おどろき野菜」シリーズの一部商品にテントウムシが混入している可能性があるとして、出荷済み製品を自主回収するとともに、該当商品の販売を終了すると発表した。
発表は2017年11月27日付け。回収および販売終了の対象は、同シリーズの「椎茸だしの白菜鍋」「まろやか味噌の豆乳鍋」の2種だ。
購入者からの混入報告は「10数件」
発表によれば、該当の2商品には体長約5ミリのテントウムシが混入している可能性がある。同社では、この混入による健康被害の可能性はないと判断しているという。
アサヒグループホールディングスの広報担当者は12月1日、J-CASTニュースの取材に対し、混入が発覚した経緯について、
「複数のお客様から、該当商品にテントウムシが入っていたとの問い合わせを受け、私どもで調査をした結果、混入が判明しました」
と説明。購入者からの問い合わせは「10数件」あり、いずれもテントウムシが混入しているとの報告だったという。
担当者によれば、テントウムシは外部から仕入れをしている原料の野菜に付着し、商品に混入した可能性が高い。対象商品を自主回収するだけではなく、販売自体を終了することを決めた理由については、
「今後、同様の混入が発生する可能性がゼロではなく、万全を期すために終了を決定した」
と話した。
同社の発表では、混入発覚を受けての対応について、
「このような事態が発生することのないよう野菜処理時の洗浄、検品をさらに強化するとともに、原料及び製造工場の防虫対策及び異物混入防止対策の一層の強化を実施して参ります」
と説明。「当該商品以外の弊社商品につきましては、品質に問題のないことを確認しております」とも記している。
なおインターネット上では、テントウムシの混入が発覚した商品のシリーズ名が「おどろき野菜」だったことから、「そりゃ驚くわ」「商品名に偽りなし」などと揶揄するような声も飛び交っている。