加熱タバコを幼児が飲み込む事故が急増 紙巻きより「安全」「副流煙なし」がアダに

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加熱タバコのスティックは、小さくて幼児が飲み込みやすい

   一方、日本小児科学会も2017年2月、幼児の誤飲事故の事例をウェブサイト「Injury Alert」(傷害速報)に公表した。「傷害速報」は子どもの安全を脅かす事故について、保護者や医師に注意喚起するものだ。そして事例解説のコメント欄に、「加熱式タバコが紙巻タバコ以上に危険である」ことをこう指摘している(要約抜粋)。

   (1)加熱タバコのスティックには、紙巻タバコと同様にフィルターが付いているが、長さが約2.5センチと紙巻タバコの半分で、幼児が一口で口の中に入れられる大きさになっている。
(2)加熱タバコの有害物質は、紙巻タバコより少ないとされているが、ホルムアルデヒドなどの有害物質が含まれているという研究もある。また、スティックに含まれるニコチン量に表示義務がないことも問題だ。米国では、2歳未満の幼児がスティックを飲みこんだ場合、紙巻タバコを誤飲したケースより重篤になるという報告がある。
(3)加熱タバコメーカーが「副流煙が出ない」と強調しているため、今後、幼児がいる家庭でも使用者が増える可能性がある。

   火を使わない「安全性」が子どもの危険を招く結果を招いている。

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