動画の加害者は移民ではなく「オランダで生まれ育った」
これに加えて、事実関係の誤りも指摘されている。1番目の動画については、在米オランダ大使館がツイッターで、
「動画で暴力行為を行った加害者は、オランダで生まれ育った。オランダの法律のもとで懲役刑を受け、満了した」
と反論。「移民」は事実誤認だというわけだ。残りの2本は13年に撮影された動画で、4年も経ってから何の説明もなく投稿されたことを疑問視する向きもある。BBCによると、2番目のマリア像の破壊動画はシリアで撮影され、2013年にユーチューブにアップロードされた。3番目の動画は13年にエジプトのアレクサンドリアで起こった暴動の様子を収めたもので、犯行に関与した人々は15年に起訴され、そのうち1人が死刑執行されている。
一方のトランプ氏は、ツイッターでメイ首相のアカウントに対して、
「私に集中せずに、英国内で起こっている破壊的なイスラム過激派のテロに集中しろ。われわれはよくやっている!」
と反論。ホワイトハウスのサンダース報道官は記者団に対して
「これは、我々が議論しなければならない現実の脅威だ」
「ビデオが本物かどうかはともかく、脅威は現実のものだ」
などと話し、トランプ氏を擁護した。