血液型の病気に対する抵抗力に差がある! O型最強! がん・心臓病・糖尿病に強いワケ

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熱帯地域にO型が多いのはマラリアにかかりにくいから

   それにしても、なぜO型の人が病気に強いのか。「血液型と病気の発症リスク」との関連を調べた研究は多くあり、ほとんどが「O型有利」の結果になっている。以下、主な病気との関係を列挙しよう(カッコ内は論文発表年と研究機関)。

   (1)すい臓がん:約10万人を約8年間追跡調査。期間中に発症したすい臓がんの人々を、飲酒、喫煙、年齢、遺伝など他の要素を除外したうえで、血液型との関連を分析すると、O型の発症リスクが一番低かった。他の血液型のなりやすさはO型に比べ、B型は約1.7倍、AB型は約1.5倍、A型は約1.3倍だった(2009年・米国立がん研究所)。

   (2)心臓病:約9万人を約20年間追跡。心筋梗塞や狭心症の発症リスクはO型が一番低かった。O型に比べ、他の血液型の発症リスクはAB型が20%増、B型が11%増、A型が8%増だった(2012年・米ハーバード大学)。

   (3)心臓病と胃がん:すべての病気の死亡率との関連を調べるため約5万人を約7年間追跡。特に心臓病で差が大きく、O型は他の血液型に比べ、心臓病で死ぬリスクが15%低い。また総死亡率(早死にするリスク)が9%低い。がん発症率では、胃がんの差が顕著で、O型は他の血液型よりも55%低い(2015年・米国立衛生健康研究所)。

   (4)前立腺がん:前立腺除去手術を受けた前立腺がん患者555人を約4年間追跡調査。再発するリスクはO型が一番低く、一番高いA型に比べ35%低かった(2014年・東京医科大学)。

   (5)糖尿病:約6万人を約18年間追跡調査。糖尿病発症率はO型が一番低い。O型に比べ、他の血液型の発症リスクはB型が21%増、AB型が17%増、A型が10%増だった(2014年・フランス国立保健医学研究所)。

   (6)認知症:約3万人を約3年半追跡。軽度認知症を発症するリスクはAB型が特に高く、他のO・A・B型の平均に比べ、82%増。他の3つの型の間では目立った差はなかった(2014年・米バーモント大学)。

   (7)肺塞栓症(エコノミークラス症候群):約1360万人の献血者を調査した結果、O型に比べ、A・B・AB型の肺塞栓症の発症率は1.8倍高かった(2016年・スウェーデン・カロリンスカ研究所)。

   (8)マラリア:血液型分布は国によって異なり、アフリカ、東南アジア、中南米など熱帯地域は圧倒的にO型が多い。マラリアの脅威のある地域で、O型がマラリアにかかりにくいためだ。マラリア原虫が「RIFIN」というタンパク質を分泌、これが赤血球の表面に付着し接着剤の役目を果たし、病気を広める。「RIFIN」はA型の赤血球の表面には強く結合するが、O型とは結合が弱いため、熱帯地域にO型の人が多く生き残った(2015年・スウェーデン・カロリンスカ研究所)。

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