北朝鮮は2017年11月29日3時過ぎ、日本海に向けて弾道ミサイルを1発発射した。発射は9月15日以来、およそ2か月半ぶり。
ミサイルは約50分間で1000キロほど飛行し、高度は4000キロ以上まで上昇したという。射程距離は過去最長とみられる。日本の排他的経済水域(EEZ)内で、青森県から約250キロメートル西部の日本海に落下した。
北朝鮮は同日12時30分から国営テレビで「重大報道」を行い、新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)である「火星15型」発射実験の成功を発表した。
菅義偉官房長官は同日午前の記者会見で、「わが国としてはこのような北朝鮮による度重なる挑発行為を断じて容認できず、拉致、核・ミサイルといった諸懸案を解決することなしに北朝鮮に明るい未来はないとして、北朝鮮に対して政策の変更を強く求めていきます」とコメントし、北朝鮮に対して厳重に抗議したことを明かした。