子供の目の前でゴミ箱におう吐
アルコール依存症を発症して6年経った頃には、1日2リットルほどのウオッカを飲んでいた。家にウオッカがなければ、アルコール入りのマウスウオッシュを飲む。もちろん飲むために作られたものではなく、大量に飲めば脳や肝機能、腎機能に悪影響を及ぼし、死亡するおそれもある。
レスリーさんはアルコール度数26.9度のマウスウオッシュを「ラッパ飲み」。
レスリーさん「子どもたちのことを考えたくないの。料理のことも考えたくない。掃除しなきゃなんて考えたくもない。...何も考えたくない」
12歳の次男・ライアンさん「ママが家にいると家の中がグチャグチャです。パパもお兄ちゃんもずっと怒っているし、妹も『家にいてほしくない』って」
散々飲んで寝て、目が覚めると家族がいるリビングのゴミ箱に吐く。10歳の娘・マーゴさんは目を閉じ、耳をふさいだ。
泥酔状態で車を運転し、逮捕され服役した過去も。それでも飲酒はやめられなかった。「外出する」と言って家を出て、そのまま家の前の芝生で寝るなど、おかしな言動も増えていた。
マーゴさん「ママがアルコール依存症だなんてすごく恥ずかしい」
15歳の長男・ケールさん「お酒を飲んでいる母さんはもう見たくないです。うんざりだ」
レスリーさんは再び施設へ行き、8年間に及ぶ治療を受けた。現在では回復し、「これからは自分を助けてくれた家族と社会に精一杯の恩返しをしていきたい」と語ったという。