ツイッターに「朝日新聞、死ね」と書き込むなどの問題発言を連発している日本維新の会の足立康史衆院議員(比例近畿)の初の著書の売れ行きが好調だ。
与野党の国会議員を名指ししながら厳しく批判する内容で、普段の過激発言の延長だとも言えそうだが、読者の評価は5点満点の4.6で、かなり高い。「炎上路線」で書籍が売れる場合、レビュー欄は高評価と低評価が入り乱れることが多いが、今回はそれとは対照的だ。
安倍首相にも「何がしたくて総理に返り咲いたんですか?」
足立氏は2017年10月、初の著書「永田町アホばか列伝」(悟空出版)。衆院選(10月22日投開票)の直前に執筆された。議場で「アホ」と罵倒してきた旧民進党への罵倒が最も多く、目次だけでも
「『シロアリ』の影でコソコソしていた陰鬱な貴公子」(前原誠司衆院議員)
「不倫は犯罪ではないがガソリンプリカは犯罪だ」(山尾志桜里衆院議員)
といった言葉が並ぶ。矛先はあらゆる政党の議員に向けられ、自民党も
「何がしたくて総理に返り咲いたんですか?」(安倍晋三首相)
「『子ども保険』は財務省に乗せられているんでしょ」(小泉進次郎衆院議員)
と例外ではない。
アマゾンのランキングでは、2017年11月28日夕方時点で、「政治家」「議会・国会」の2つの分野で1位。「日本の政治」では2位だ。アマゾンの本全体では106位だ。アマゾンの売れ筋ランキング情報を収集・発表しているウェブサイト「amaran」によると、11月10日には24位にジャンプアップしたが、その後はほぼ「右肩下がり」。11月22日には299位にまで下がったが、その後再び回復し、11月26日には49位に回復した。