「協会に報告すると『うやむやになる』んですか?」
意味深に話を逸らすようなシーンも見られる。28日の「スッキリ」(日本テレビ系)では、貴乃花部屋支援者が親方と電話したとして、親方には「相撲協会に報告すると暴力問題がうやむやになる」との思いがあると明かした。司会の加藤浩次さんが「協会に報告すると『うやむやになる』んですか?」と聞くと、同会友の山崎正氏(73)は、
「今までそういう傾向が強かったということ」
と返答。「過去、うやむやになったことがあったのを貴乃花親方は知っているから、こういう行動に出ていると?」と聞かれると、「そういうことですね」とだけ答えた。
暴行の解明についても、山崎氏は番組で「どこまで追及できるかは限界があると思います。危機管理委員会も、日馬富士が本当のことを言ったとしても、何かその辺ではっきり言えないものもあるんじゃないかな」と、どこか言葉を濁した。加藤さんは「なぜはっきり言えないんですか」と尋ねたが、山崎氏は
「その辺を言ってしまうと、すべて分かってしまうというか。すべて分かってしまうということがある程度、白鵬、鶴竜、日馬富士にもあるのではないかと思うんですよね」
「日馬富士や白鵬にとっては、それがひとつの痛手になるという思惑がまだ頭の中にあるのではないかと思うんです」
と歯切れが悪かった。
一体「東京相撲記者クラブ」とはどういう団体なのか。スポーツジャーナリストの菅谷齊氏は「『東京運動記者クラブ』の中でも、ずっと大相撲を担当して取材経験の長い人たちでつくられているのが『東京相撲記者クラブ』です。相撲専門の独自の組織ですね」と話す。「協会寄りの発言が多い」との印象を与えがちだが、「『お得意様』を悪くは言えないでしょう。毎日相撲の取材をしているんです。よく会っていれば話もしやすくなり、歳を取るほど関係も築かれます」と言う。一方、会友らの発言について「彼らは中身をちゃんと聞いてわかった上で話をしています。しかし貴乃花親方はここまで口を開いていないので、援護のしようがない」と話していた。