ダウンジャケットを暖かく利用するためには、下に何を着る?何も着ない??――
寒さがこれから本格化するのを前に、ツイッターなどでこんな議論が盛り上がりをみせている。「素肌に直接」着るのも良いという見解も紹介され、注目を集めている。
「ダウンの羽がたくさんの空気を留めて...」
そもそも、ダウンジャケットを着るとあたたかくなるのはなぜなのか。大手アウトドアブランドのザ・ノース・フェイスなどを擁するゴールドウインのコーポレートコミュニケーション室担当者は、J-CASTニュース編集部の2017年11月24日の取材に対して、
「基本的に、衣服で暖をとりたい場合、服の中に動かない空気を作り、その空気が徐々に体温であたたまっていくというプロセスをたどります。ダウンジャケットでもこれは同じで、細い繊維を持つダウンの羽がたくさんの空気を留めて、その空気を体温があたため、暖が取れるわけです」
と語った。
寒さ対策のために、とついついセーターなどを着込んでしまう人もいるが、ダウンジャケットの場合、服の中が体温であたたまると羽毛が膨らみ、より効率的にあたたかい空気をためやすくなる。このため、熱源となる肌に近いところでダウンを着る方が暖を取りやすい、というわけだ。
肌に近いところでのダウン利用を勧める指摘は、これまでにもあった。たとえば、産経新聞(ネット版)の記事(「『間違った重ね着』は体を冷やす...肌着、ダウン『特性』を知って冬を乗り切るには」、15年2月21日)では、「ダウン着るなら『薄着』の上に」という小見出しも使って、その有効な使用法を紹介していた。
一方、薄着を超えて「素肌に直接」着る方法もあるという知識を披露したのは、アウトドアや防災などに関する講演や執筆を手がける、あんどうりすさんだ。ダイヤモンド・オンラインの記事「ダウンの下にたくさん服を着込むのが残念な理由」(17年11月22日)で、ダウンジャケットについて、
「汗を素早く吸収・発散し、快適な状態を保つインナーのすぐ上に着るか、素肌に直接着てしまってください。羽がふくらむので、少ない衣類で効率良く暖がとれます」
などと解説した。あんどうりすさんは、先の産経記事でも取材に対して答えている。