化粧品メーカー大手のポーラの販売委託店舗が、ドアの部分に「中国の方出入り禁止」と書いた紙を貼っているとし、中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」にその写真がアップされ中国国内で大騒ぎになった。
ポーラはすぐさまその情報をキャッチし店舗を特定、翌日に謝罪文をHPに掲載したが、なぜ地方の店舗でこうしたことが起き、中国のSNSで拡散することになったのかは謎だ。
張り紙の写真がアップされた
2017年11月24日、ウェイボーに愛知県半田市にある日本のポーラフランチャイズ店舗が公然と中国人を差別している、とし、店舗の入り口と思われるドアに「中国の方出入り禁止」との張り紙がある写真がアップされた。
「多くの在日の中国企業、中国のポーラエージェントは、ポーラ本部に個人的に苦情を申し立てており、間違いの修正と謝罪を求めています」
と中国語で書かれている。
これが中国で拡散され大騒ぎとなり、ウェイボーには「ポーラは買わないことにする」などといったコメントが書き込まれた。騒動はまだ日本のネットには飛び火していなかったが、投稿翌日の25日、ポーラは公式HP上に、
「弊社店舗における、お客さまへの不適切な貼り紙につきまして、多くの皆さまにご不快な思いとご迷惑をおかけしておりますことを、誠に申し訳なく遺憾に思っております」
との謝罪文を掲載した。すでに店舗は特定していて、営業停止処分にすると書かれている。このポーラの謝罪によって何が起きたのかを初めて知ることになったわけだが、同時に様々な疑問が噴出することになった。写真を見て「日本語が読めるのか?」「誰がいつ撮った写真なんだ?」「元々の被害者は店側じゃないのか?」などといったことだ。
J-CASTニュースは17年11月27日にポーラ・オルビス ホールディングスに取材した。