食感と味の再現に苦労
なぜこのような商品を作ったのか。2017年11月17日のJR東日本ウォータービジネスの担当者の話によると、現在スイーツ系の飲み物や、ポタージュなどと言った「小腹を満たす」ための飲料に勢いがあるという。
そこで調査をしたところ、人気が高いとわかったショートケーキに目をつけたと、ダイドーの消費開発担当者は同日に語った。加えて「他社にない特徴的な商品で差別化を図る狙いもある」としたうえで、開発の苦労を以下のように述べた。
「1点目はケーキのような食感を再現するために必要な固さと飲みやすさのバランス、2点目は苺と生クリームとスポンジの味わいをケーキで再現するためのバランスです。ケーキでは、一つ一つのパーツを別々に食べますが、飲料だとそうはいきません。ただ素材を混ぜるだけでは素材の味をダメにしてしまうので、試作を重ねました」
容器もふたができるものであるため、5回振った時の、大きなゼリーが口に入ってくる飲みごたえのあるものから、20回程度振った時の、普通の飲みもののようなものまで、口当たりは様々だ。一切振らずにスプーンですくって、ゼリー状の「食べ物」として口にすることもできるため、1つの商品で多様な食感を楽しめるのも面白さの1つだという。