尾木ママ「学習障害の子と信頼関係築いて」
そもそも学習障害はどのように引き起こされているのか。
小児科医の榊原洋一氏「脳内の字を読み解く働きが十分に発達しない状態と考えられている。学習障害のある人は、『魚』という字を見ても、『海で泳いでいる魚だ』とすぐに結び付かない。元々そういった脳の機能がうまく働かない特質を持って生まれてくる。読み書きに大きな困難を抱える人が一定の割合でいると知ってもらいたい」
教育評論家の「尾木ママ」こと尾木直樹「例えば自分の子供が『隣の席の男の子が全然ノートが取れない』と言ってきたら、ルビ(ふりがな)を振ると読めるらしいと知っていれば、『教科書にルビを振ってあげたら?』と返す。ルビを振った子の喜びにもなるし、信頼関係も生まれる。そういうところからはいじめも生まれないです」