情報サイトの「マイナビティーンズ」は、2017年11月15日に、「2017年ティーンが選ぶトレンドランキング」を発表した。
「モノ」部門や「コト」部門など4部門のランキングがあり、そのうちコトバ部門の9位に「バブい」という珍妙な言葉が。一体どういう意味なのだろうか。
「バブい」=「赤ちゃんみたい」
「バブい」とは、女子高生などの間で「赤ちゃんみたい」という意味で用いられ、ネット上で用法を見ると、
「ほんとにバブい!!哺乳瓶あげたくなる」
「あんなバブい20ちゃい居ていいの...?可愛すぎた...」
といった様子だ。
「バブい」に似ている言葉として、ネットの一部ユーザーの間で用いられていた「バブみ」という言葉がある。「バブみ」とは、赤ちゃんの声である「バブー」に、名詞化する接尾辞「み」をつけた言葉にあたり、その意味は、ネット辞書のピクシブ百科事典によると「年下の女性へ求める母性、あるいは年下の女性から感じる母性」とある。
その「バブみ」という言葉を思い起こす声もあり、
「今年流行った言葉の中にバブ『い』ってのがあってバブみと何が違うんやって顔してる」
と、その違いに困惑する声や、
「『バブい』も多分源流は『バブみ』からで、ルーツ的には『赤ちゃんみたい』って意味じゃないよね」
と、「バブみ」と「バブい」にはつながりがあり、意味の変遷があったのではとみる向きもあった。
女子高生には「ノリ」で言葉を使っている現状も?
「バブい」と「バブみ」の関係についてマイナビのティーンズ事業推進部の担当者は、J-CASTニュースの11月20日の取材に対し、
「おそらく、女子高生にとっては『バブい』と『バブみ』につながりがあるとは見ていないと思います。『バブい』という言葉がネット用語の『バブみ』からきた可能性もあるかもしれませんが、異なる意味で用いられています」
という。そのうえで、「いまの女子高生はネット用語などの言葉を、『面白いから』『ノリ・勢いで』使っているケースも多い」とし、必ずしも正確な意味でネット用語などを用いていない現状があると指摘している。
「バブみ」という言葉をめぐっては、2017年3月20日の「創刊!流行語大賞」(フジテレビ系)で「バブみ」に、デフォルメされた可愛らしいイケメンキャラなどに「(主に女性が)強い母性を感じること」という意味があると放送。「バブい」の意味はテレビで紹介された方の「バブみ」の意味の方が近く、変遷の過程がうかがえる。
ほか、ランキングでは「インスタ映え」、「熱盛」、「ありよりのなし」、ネットスラングの「~ンゴ」、「すこ」などといった言葉が並んだ。