保護者の考えとは異なる専門家の見方
前出の保護者アンケート調査で、「将来、子どもが社会に出て活躍するために必要だと思うスキル・能力」を聞いたところ、「コミュニケーション力」「協調性」「判断力」が上位を占めた。これらが6~7割の支持を集めた一方、「発信力」「リーダーシップ」は2割前後で下位に停滞した。
将来、子どもが社会に出て活躍するために必要だと思うスキル・能力は何ですか?(明光義塾調べ)
ところが、中学受験指導のスペシャリストである明光義塾の岡田直将講師は、「未来の子どもたちに求められる5つの能力」として、
「主体性」「思考力」「表現力」「判断力」「問題発見・解決力」
の重要性を主張する。もちろんコミュニケーション力は必要不可欠だが、AI技術の進歩やグローバル化に伴い、これからは
「自ら問題を発見し解決に取り組む『主体性』や解決策を考える『思考力』『判断力』、そして人に意見や考えを伝えられる『表現力』が必要」
だと強調する。
要するに、共通テストに記述式問題が導入されたことは、
「『ただ公式や教科書を丸暗記する知識詰め込み型』勉強をすればいい時代はもう終わった」
というわけだ。
明光義塾では保護者との面談時に変更点や必要なスキルを説明しているほか、社会で活躍できる人材として生徒を育てることを目標としている。
中学受験指導のスペシャリスト・岡田直将講師