温水洗浄便座の一般世帯普及率は80%
この辺りから、話は「トイレの和洋と出具合」の問題からは離れていく。マツコさんと若林さんは、時間にして約1分間にわたり、「トイレの和洋と出具合」問題を熱く語りあったことになる。
もっとも、一般的には洋式が浸透している。内閣府の消費動向調査や、一般社団法人「日本レストルーム工業会」のサイトなどによると、洋式の「温水洗浄便座」の一般世帯での普及率は、1992年には10%台だったが、2002年に約50%となり、2016年に約80%に達している。また、外出先でのトイレは和洋どちら派かを1000人に聞いた調査(2014年、衛生陶器大手TOTO)では、洋式派が73%と、11%の和式派を圧倒した。
実際、洋式トイレはどの程度浸透しているのか。J-CASTニュース編集部が11月22日、一般社団法人「日本トイレ協会」(東京・文京区)の佐竹明雄事務局長に話を聞くと、学校現場での洋式化が遅れているため、全体では概ね「洋式が70%程度」というイメージだそうだ。学校を除けばもっと高くなり、駅や、高速道路のサービスエリアといった公共施設では、最近建設されたものや建設中のものでは、「洋式9割、和式1割」。これは、和式を望む声が一定数あり、「和式をゼロにする訳にはいかない」という事情があるからだそうだ。
「和式を望む声」にはどのような意見があるのか。佐竹事務局長によると、「他人が座った便座に触れたくない」「和式の方が慣れている」という声があるそうだ。
「和式の方が(大の)出がいいから」という声の有無や、「和式と洋式とでは、どちらの方が『出がいい』のか」をめぐる過去の調査結果などはないのか聞くと、「ちょっと聞いたことがない」とのことだった。