世界的建築家の隈研吾氏が手掛けたコミュニティ施設「陸前高田アムウェイハウス(仮称)」設計デザイン発表会を開催

物質支援だけでなくコミュニティ再生にも尽力

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   「Remember HOPE 東北復興支援プロジェクト」は、2011年3月の東日本大震災の復興支援として、人と人と繋がりをより強固にするためにプログラムされている。本発表会で、一般財団法人日本アムウェイ財団評議員会長のピーター・ストライダム氏は「5 棟目のコミュニティハウスを陸前高田に建てることになり、Remember HOPE はその活動を発展させることになります」と述べた。

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   そして、同財団代表理事のイ冬嘉楓氏は「真の復興にはコミュニティの再生が必要です。これまで様々なイベントを通じて、人と人との繋がりをつくってきました。今では地元の方々自らが、コミュニティハウスを利用してワークショップを行うなど、行動に前向きな変化が起こっています。私たちは、不屈の精神で立ち上がり復興への道を歩んでいる方々の力になっていきたいです」と展望を語った。

   さらに、本コミュニティハウスの設計デザインを担当した世界的建築家の隈研吾氏が登壇。隈研吾氏は、東北の魅力である自然と人々の関係性の深さ、レベルの高い職人を守っていくためにデザイン設計を引き受けた。人との結びつきが強い地域だからこそ、レベルの高い職人が一丸になって現地の技術や伝統を支えてこれたのだ。その東北の文化を絶やさないためにも、復興に尽力したいと思ったとのこと。

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   同時に、本コミュニティハウスの設計デザインコンセプトについて「日本大工の技術の中でも特出している気仙大工の技術や、気仙杉等の地元の素材をふんだんに使っています。その中で見た目の美しさはもちろん、サステナビリティやコミュニティづくりにより良い環境となるよう意識しました。また、縁側空間の延長線上には海があり、陸前高田の象徴でもある海と陸を繋ぐ1つのゲートをイメージしました」と説明。

   「陸前高田アムウェイハウス(仮称)」には大きな屋根があり、スロープから上ることができる。その先には陸前高田の海を眺められる展望台があり、質の高い気仙杉など現地の素材が使われている。今まで陸前高田市で培ってきた伝統や歴史を土台にしながら、未来へと目を向けることができる象徴的なスポットになるだろう。

   コミュニティの再生が復興のカギを握っている。ただ物質的な支援をするだけでなく、そこから人と人との結びつきを再構築し、強化していくことで本当の意味での復興に近づける。今後も、アムウェイはこうした活動を通じてコミュニティ再生のノウハウを蓄積し、被災地にはもちろん、被災地以外にも良いヒントになるよう発信していく予定だ。

担当ライター:萩原かおり

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