下着が臭いのは尿もれのせいじゃないかも! 「拭き方」「座り方」で劇的改善

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【あさイチ】(NHK総合)2017年11月13日放送
「すべて性ホルモンのせいだった!~女性ホルモン編~」

   女性は年齢を重ねると女性ホルモンが減少し始め、それにともない更年期障害があらわれる。症状は身体的なものから精神的なものまで多岐にわたり、なかなか更年期のせいだと気付けないケースも。

   特に「デリケートゾーン」の不調は、友人や医師にも相談しづらい。番組では、更年期に悩む人が多い「下着の臭い」を取り上げ、その意外な原因と対策を紹介した。

デリケートゾーンは石けんで洗っちゃダメ

   下着が臭くなると、歳を取ったせいで尿もれしているのでは...と心配する人も多いが、三井記念病院産婦人科の中田真木医長は「ほとんどが拭き方で解決する」と断言する。

   用を足した後、「前から後ろに拭く」と教えられたかもしれないが、実は間違い。正しくは「当ててじっと」だ。

   トイレットペーパーを適量手に取り、尿道の入り口のあたりにしっかりと優しく当て、ドライになるまで吸う。時間の目安は5~10秒だ。

   女性ホルモンの分泌が減ると尿道周りの粘膜の表面が薄くなり、尿の拭き残しがあるとアンモニアが粘膜に入りやすくなって、炎症が起き悪臭の原因となる。痛みや「しゃく熱感」が出る場合もある。

   拭く際にトイレットペーパーを動かすのはNGだ。水分を含んだペーパーは摩擦を加えるとくずが出てしまう。これが尿道や膣に入ると、頻尿や、トイレが我慢できなくなる「尿意切迫感」を引き起こすおそれがある。

   外出先のトイレでは薄く破れやすいペーパーが多いので、中田氏は温水洗浄式トイレ用のペーパーを持ち歩くのを勧める。水分をしっかり吸い、ボロボロになりにくい。使わなくなった下着を小さく切って持ち歩くのも節約になりオススメだ。

   洋式トイレでの座り方も臭いの原因となる。脚を開けず、合わせたまま排尿すると、尿の一部が逆噴射して膣の中に入ることがある。大きく股を開き、上半身は前傾姿勢を取ると、尿がまっすぐ出る。

   排尿直後に温水洗浄機能を使うのは逆効果だ。尿やペーパーのくずが膣に入る可能性がある。ペーパーを当てて水分を吸わせた後に使うのはOKだ。

   入浴時は、石けんやボディーソープで丁寧に洗っている人も多いだろうが、これも実は間違い。

   よしの女性診療所の産婦人科医・吉野一枝氏によると、外陰部は強い酸性で雑菌の繁殖が抑えられているが、石けんやボディーソープはアルカリ性なので、菌やおりものが増え、臭いも出る。シャワーで流すだけか、デリケートゾーン専用のソープで洗うとよい。

受診の目安になる更年期チェックシート

   更年期障害は症状の種類も強さも様々で、どの程度で受診したらよいかわかりにくい。自分の症状から、病院に行くべきかわかるチェックシートがある。

   症状の度合いを「強」「中」「弱」「無」の4段階に分け、合計点数を足し算する。点数は左から「強」「中」「弱」で、「無」はどの項目も0点とする。

(1) 顔がほてる 10点 6点 3点
(2) 汗をかきやすい 10点 6点 3点
(3) 腰や手足が冷えやすい 14点 9点 5点
(4) 息切れ、どうきがする 12点 8点 4点
(5) 寝つきが悪い、または眠りが浅い 14点 9点 5点
(6) 怒りやすく、すぐイライラする 12点 8点 4点
(7) くよくよしたり、憂うつになることがある 7点 5点 3点
(8) 頭痛、めまい、吐き気がよくある 7点 5点 3点
(9) 疲れやすい 7点 4点 2点
(10) 肩こり、腰痛、手足の痛みがある 7点 5点 3点

   合計点が25点以下なら、上手に更年期を過ごしていて、あまり心配ない。26~50点は黄色信号で、食事や運動に注意を払うべし。51点以上は医師の診察を受けるべきだ。

   チェックシートはあくまで目安で、吉野氏は一つでも症状が当てはまったら受診を勧めた。

吉野氏「閉経後は骨や血管がもろくなっていて、動脈硬化や骨粗しょう症が進みやすい。婦人科で相談して」

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