セ新人王「記者投票」の結果に疑問噴出 「根拠を説明するべき」

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

「イメージで投票する記者はいます」

   しかし、そんなことが実際にあるのか。J-CASTニュースが21日昼、元東京プロ野球記者クラブ代表幹事でスポーツジャーナリストの菅谷斎(ひとし)氏に話を聞くと、その第一声で、

「プロ野球の記者投票にも票田というものはある。人気チームの選手には、やはり票が集まりやすい。阪神の担当記者が多いというのは、今回の投票結果に少なからず影響があったと思いますよ」

と話す。

   その上で菅谷氏は、圧倒的な記録や成績を残した選手がいた場合は別だが、今回のように主だった選手の成績が競っていた場合は、「イメージで投票する記者はいます」とも指摘する。

「やっぱり、大山は阪神の4番を務めたことが大きい。濱口はDeNAのローテピッチャーで、決してエースではなかった。成績だけではなく、こうした『格』に基づく印象も投票に影響しますね」

なお、濱口が特別表彰を受けたことについても、菅谷氏は「今季、濱口が残した成績で特別表彰を受けた例はあまり聞かない。珍しいのでは」とした上で、

「記者投票がこういった結果になったから、批判の声を静めるために濱口に賞を与えたのかもしれません」

との見方を示した。

   確かに、過去に新人特別賞を受賞した選手を見ると、坂本勇人(2008年、高卒3年目で全試合出場)、武田翔太(2012年、高卒ルーキーながら8勝、防御率1点台の好成績)、藤浪晋太郎(2013年、高卒新人で10勝を挙げた)、など、目を引く成績を残した選手がほとんどだ。

姉妹サイト