豪ハードロックバンド「AC/DC」の創設メンバーでギタリストのマルコム・ヤングさんが死去したと、バンドの公式サイトが2017年11月18日発表した。64歳だった。死因は明らかにされていないが、「家族が見守るなか安らかに眠った」という。
突然の訃報に、ロック界やファンから追悼の声が相次いでいる。
弟のアンガスさん「私たちの絆はユニークでとても特別なものだった」
マルコムさんは、弟のアンガスさん(62)とともに1973年に「AC/DC」を結成。アメリカレコード協会によると、1980年に発売した6枚目のアルバム「Back in Black」は、アメリカ国内で2200万枚を売り上げ、歴代6位の記録を残している。これまでのアルバム総売り上げは全世界で2億枚以上にのぼる。数年前から認知症を患い、2014年にバンドを脱退した。
アンガスさんは公式サイトで、兄の死について
「弟として、私の人生における彼の重要性は言葉では表し難い。私たちの絆はユニークでとても特別なものだった。彼が残したとてつもないレガシーは永遠に生き続けるだろう」
とコメントを発表している。
ロック界からは哀悼のツイートが続々と投稿されている。ヘヴィメタル歌手のオジー・オズボーンさんは、
「またも友人が亡くなったことを知ってとても悲しい」
とツイート。ハードロックバンド「ヴァン・ヘイレン」のエドワード・ヴァン・ヘイレンさんも、
「マルコム・ヤングは私の友人で、AC/DCの中心だった。1984年の欧州ツアーでは、私の人生にとって最良の時を彼とともに過ごした」
と振り返った。ハードロックバンド「ガンズ・アンド・ローゼズ」は、アメリカ・カリフォルニア州で開催中のライブで追悼パフォーマンスを披露し、一部をツイッターで公開している。
日本のファンからも「ショック」「寂しい」などのツイートが相次いでいる。