ノーベル賞を先取り!「忍者」に学ぶ健康法 眼精疲労解消、スーパー呼吸法、驚異の記憶術

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親指を使った超簡単「眼精疲労解消」ストレッチ

   中島医師は、眼精疲労を解消する、現代人が手軽に行える「明眼之法」のようなストレッチを教えてくれた。視力検査で使うような「C」の文字を書いた指サックを作り、親指に巻きつける。ピントが合うギリギリまで指サックを近づけ、「C」の文字の切れ目を見つめる。素早く腕を遠くまで伸ばし、ゆっくり近づける。その間、「C」の文字の切れ目を見つめ続ける。1秒間で遠ざけ、3秒間で近づけるとよい。往復3回で1セットを、1日に2回するとよい。

   もう1つは、近くに突き出した親指の先と、遠くを交互に見つめることを繰り返す。いずれも目のピントを近くと遠くに合わせることを繰り返し、毛様体をストレッチするのだ。

   さて、忍者の仕事といえば、何といっても敵地に潜入し、情報をとってくることだ。2017年7月から忍術を学問的に研究しようと「国際忍者研究センター」を開設した三重大学の高尾善希准教授がこう解説した。

「敵の城の床下などに潜み、聞き耳をたてて情報を取る時には大事なことが3つあります。『気配を消す』『平常心でいる』『集中して聞く』です。それには、忍者独特の呼吸法があるのです」

   忍者の呼吸法とは何か。「現代の忍者」川上さんが語った。

川上さん「忍術の基本鍛錬は呼吸法です。息を長くと書いて、『息長』(おきなが)と呼びます。線香の煙をイメージして、ゆるゆるとゆっくり吸って、ゆるゆるとゆっくり吐き出します。1分間かけて吸って、1分間かけて吐き出します」

   川上さんが息長をすると、まるで眠っているようで、呼吸をしているようには見えない。三重大学で息長をしている川上さんの脳波を計測すると、不思議なことが起こった。リラックスする時に出るシータ波が高まると同時に、集中する時に出るアルファ2(ツー)波も高まったのだ。三重大学の小森照久教授がこう驚いた。

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