大きな炊飯器では「食べきれない」
「お一人様」をターゲットにしたコンパクトな家電はここ数年、注目を集めるジャンルだ。特に最近ではエスキュービズム(東京・港区)などの新興メーカーが積極的に進出、メディアでも取り上げられる機会が増えている。
ユニークなアイデア商品で知られるサンコーでも、お一人様用の「洗濯機」や「こたつ」などを手掛けるなど、この層のニーズには着目しており、今回の炊飯器発売につながったという。
2017年9月11日、東京・秋葉原の直営店やネット通販などで販売開始すると好評を呼び、「数千個」の初回入荷分がすべて売り切れた。現在、11月下旬分の予約を受け付けている。
ヒットの背景には何があるのだろうか。担当者は、「炊き立てのご飯が食べたいビジネスパーソンや、一人暮らしの方」などが購入者の中心だというが、こうも話す。
「若い方が多いのですが、年配の方も、大きなサイズの炊飯器ですと食べきれない、ということで買って行かれる方がおられます」
若者と高齢者、「お一人様」需要はその両極に広がっているようだ。