テレビを見ることが悪いわけではない
今回の研究で研究者らは「テレビが静脈に血栓を作り出している」などと指摘しているわけではない。
AHAは2016年8月に「長時間座り続けることで血管がダメージを受け、糖尿病や心臓病、その他の健康問題を引き起こす可能性がある」とする声明を発表している。研究者らも今回の研究結果は「頻繁にテレビを見ている=長時間座っている機会が多い」という問題が根幹にあると考えており、「テレビを見ることが悪である」などとは指摘してない。
筆頭著者のマリー・クシュマン博士は「テレビを見るのをやめる意外にも、テレビの長時間視聴の影響を打ち消す方法がある」とAHAのプレスリリースでコメント。
「例えばテレビの前にトレッドミル(ランニングマシーン)やフィットネスバイクを置き見ている間に体を動かし続けることが可能です。それほど見たいものでなければ中座して30分ほど散歩に出てはどうでしょう。どうしても見たいときはCMの間に部屋の中を歩き回るという方法も無意味ではありません」
と具体的な対処法もアドバイスしている。