国歌でも「朝は輝け この山河」
J-CASTニュース編集部が主に東アジア地区のテレビやラジオを研究している「アジア放送研究会」に見解を聞いたところ、「的確な答えを持ち合わせているわけではない」としながらも、朝鮮中央放送など国営メディアでは「朝の鮮やかな国=朝鮮」といった表現が登場することがあるため、海から昇る朝日をイメージした図案ではないかと推測。コーポレートアイデンティティ(CI)のようなイメージ戦略の一環として「朝鮮」を印象づけることを狙っている可能性があるとの見方を示した。
北朝鮮の国歌(愛国歌)の歌詞は「朝は輝け この山河」で始まり、1988年のソウル五輪で金蓮子(キム・ヨンジャ)さんが披露した公式ソングは「朝の国から」。南北かかわらず、日の出のイメージが重視されていることがうかがえる。
なお、北朝鮮メディアでは、国際放送の「朝鮮の声」のウェブサイトや国営中央テレビが、平壌にある「チュチェ思想塔」の先端部分にある、たいまつをモチーフにしたロゴを採用している。たいまつが暗闇を照らすように、北朝鮮独自の思想を拡散していく狙いが込められているとみられる。