口が開きづらくなったら「わきの下」をかぐべし!?
スマホを操作する時は下向きになりがちで、長時間その姿勢が続くと首の筋肉が圧迫され、あごを動かす筋肉への血流が滞り、あごに痛みが出たり、口を開けづらくなる。
口が思うように開かないと食事や会話が上手くできず、食が細くなったり、ストレスから頭痛やめまいが起こったりするおそれもある。
日本歯科大学附属病院の顎関節症治療医・原節宏氏が勧める、あごの不調を改善する方法は、「わきの下をかぐようにするストレッチ」だ。
右手を左の側頭部に伸ばし、左耳の後ろを押さえる。右手の力で頭を右に傾け、左手は床に向かって最も伸びたと感じるところで止める。その状態で、わきの下をかぐように、鼻をわきにもぐりこませるイメージで、右手の力で頭を回転させる。このポーズを10秒キープする。
次に右ひじを背中の方にひねって10秒キープ。最後はあごをわきの方へスライドさせて10秒キープだ。
体勢を急に戻すと首を痛めかねないので、戻す時はゆっくりを心がけて。反対側も同様に行う。時間帯はいつでもOKで、首やあごが疲れたと感じた時が効果的だ。
順天堂大学医学部の小林弘幸教授からは「スマホ不眠」の解説が。
下向きでスマホを操作していると、知らず知らずのうちに呼吸をしないか浅くなってしまう。呼吸が浅いと血流が悪くなり、全身を緊張させる「交感神経」と、リラックスさせる「副交感神経」のバランスが乱れる。この状態が続くと不眠につながるおそれがある。
時間は10分ほど、絵柄は何でもよい。道具も色鉛筆、ペン、クレヨンなど何でもOKだ。ぬり絵をしていると自然と一定のリズムでぬるようになり、このリズムに呼吸を落ち着かせる効果がある。熱中し過ぎは逆効果なので、あくまで気楽にぬるのを心がけよう。