「そんなに大きいのに母乳が出ないのか!」と怒られる
ところで、バストの大きい女性の悩みの一番は「重さ」だが、カップごとの重さを調べたデータがある。2016年6月、シームレスブラ「ジニエブラ」を販売するテレビショッピング研究所が、女性の胸のサイズ別の重さに関する調査結果を発表した。
それによると、日本人に一番多いCカップは、両胸合わせて500ミリリットルのペットボトル1本分(0.5キロ)の重さがあることがわかった。調査は、胸のサイズが異なる20~40代の女性46人の協力を得て、大きなボウルの中にぬるま湯を入れ、乳房をぬるま湯の中にゆっくり沈めていき、あふれ出た水の量で重さを測った。水の重さは脂肪の重さ(注:乳房のほとんどは脂肪)とほぼ同じなので、水の量を胸の重さに換算したわけだ。
その結果、各サイズの両胸を合わせた平均の重さは次のようになった。(1)Aカップ=0.33キロ(2)Bカップ=0.45キロ(3)Cカップ=0.53キロ(4)Dカップ=0.76キロ(5)Eカップ=1.01キロ(6)Fカップ=1.12キロだ。ただし、同じサイズの中でも重さにバラツキが大きく、最も重たい胸の人は、例えばCカップでは0.99キロ、Fカップでは何と2.00キロもあることがわかった。2キロといえば、500ミリリットルのペットボトルを2本ずつ両胸にぶらさげていることになる。
女性サイト「イヴの憂鬱(うつ)」(2017年10月20日)の「『巨乳あるある』とは? 胸が大きいのは意外と大変!」でも大きなバストの人の悩みを取り上げている。それによると、「肩こり」「スポーツに不利」「着られる服やブラが少ない」「将来垂れる不安」「男性の視線」以外にもこんな悩みがあるという。
(1)あせもが大変。毎年夏になると、胸の谷間やアンダーバストに汗がたまり、かゆくなる。いつでも汗を拭きとれる場所ではない。
(2)胸が大きすぎて、胸の下や足元が見えない。歩いている時に転ぶ、食事中にお腹のあたりにソースが飛んでも見えないので服にシミができたなどという例も珍しくない。
(3)巨乳への偏見がイヤ。出産後、思うように母乳が出ない時、夫や義父から「そんなに大きいのに出ないのか!」と言われて傷ついた人も。また、彼氏ができても、「彼は巨乳好きを公言しており、私のことが本当に好きなのか、私の胸だけが好きなのか」と不安になる人もいる。