憲法改正論議のうえで「国民にとって不幸なこと」
こうした文春報道に触れながら山尾氏問題を番組冒頭で紹介したのは、昼の情報番組「ゴゴスマ GO GO!Smile!」(TBS系)だ。MCの石井亮次氏が、「週刊文春VS山尾さん、という感じになってきてますね」と切り出すと、コメンテーターらが様々な意見を披露した。
社会言語学者の金慶珠・東海大教授は、倉持弁護士は知人だと明かした上で、優秀でバランスがとれている人物であるのは間違いないが、日本には憲法問題などを論じることができる優秀な人材は他にもたくさんいるとして、山尾氏の政策顧問が倉持弁護士でなければならない、という山尾氏の主張は説得力に欠けると指摘した。
また、ジャーナリストの須田慎一郎氏は、これから深まるであろう憲法改正論議について、山尾・倉持コンビが何を言っても「色物扱い」となってしまい、「国民にとって不幸なこと」だと話した。
コメントの論点は総じて、今回の文春報道そのもの、というよりも、山尾氏が倉持氏を政策顧問に据えた是非に関するものが多かった。
日本テレビ系の「ミヤネ屋」でも、山尾氏をめぐる文春報道を紹介。合わせて、山尾氏の地元有権者50人に、倉持氏の政策顧問就任に関して賛否を聞いたアンケート結果を伝えた。結果は、反対が46人、賛成が4人。哲学者の萱野稔人・津田塾大教授は、プライベートな部分で疑問を持たれた人物(倉持氏)を「公」の部分で山尾氏が採用するのは、山尾氏が「公私の区別」を主張しているだけに「余計に疑問が出てくる」と指摘した。