間違いだらけの糖質制限ダイエット 「ご飯も適度に」「おかずはお腹いっぱい」

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糖質は摂りすぎても減り過ぎても太る原因に

   しかし、糖質制限をすればするほどダイエットにつながるかというと、そこに落とし穴がある。糖質制限をしすぎると、思わぬリスクが待っている。山田医師監修のもとに危険なダイエットを再現しよう。50代男性の中田さんはご飯やパン、麺類を一切食べない徹底した糖質制限を始めた。例えば、コンビニで生姜焼き定食を買い、ご飯だけを捨てて食べるといった方法を続けた。確かに3キロ減ったが、疲労やめまいに襲われるようになった。

山田医師「ご飯の中にも必要なタンパク質や脂質があります。糖質を制限しすぎると、バランスが悪くなり、ほかに必要な栄養素まで制限してしまうことになります。疲労やふらつき、それに骨粗しょう症になる心配があります。また、糖質が体内で減り過ぎると、肝臓がケトン体を作り出します。ケトン体の成分とコレステロールの成分は同じですから、ケトン体が増えると悪玉コレステロールも一緒に増えてしまいます。つまり、糖質はとりすぎても、摂らなすぎても肥満になるのです」

   それではどうしたらよいのか。山田医師は「ロカボ」がよいという。ロカボとは、糖質(カーボ)を低く(ロー)抑えて1日を通して適性糖質量を食べるという方法。一般の人は1日に約300グラムの糖質を摂取しているが、ロカボでは1食20?40グラムに抑え、1日全体での糖質量を130グラム以内にする。具体的には、ロカボでいう1食のご飯の適量は70グラム。これはお椀1杯分の3分の1以下だから、かなり少なめだ。これでも糖質量が26グラムもある。パンなら6枚切りの食パンで1枚、うどんなら4分の1玉だ。

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