【この差って何ですか?】(TBS系)2017年11月7日放送
「常識を覆す...目に良いことと悪いことの差」
歳を重ねるにつれ、小さい文字が読めない、ものがかすむ...など、目に関する悩みが出てくるものだ。平均寿命は伸びる一方だが、目の健康寿命は70年ほどともいわれる。
「目はむき出しの臓器」というのは、2017年度、世界最高の眼科外科医に贈られる「クリチンガー・アワード」を受賞した深作眼科の深作秀春院長だ。大切にすれば長く目の健康を保てるが、多くの人が「目によい」と信じてやっていることが、実は勘違いかもしれない。
疲れた時に眼球を動かす運動はNG
目が疲れた時、眼球を上下左右に動かす運動をするのはNGだ。生きていれば自然と目を動かすので、わざわざ激しく動かしても何のメリットもない。それどころか、少しずつ視野が欠ける「網膜はく離」になるおそれがある。
目には「硝子体(しょうしたい)」という水を含んだ組織があり、その周りに網膜がある。目を激しく動かすと硝子体が揺れ、網膜から張った枝が引っ張られて膜が破れる場合がある。それが広がると網膜はく離となる。
目の疲れに効くツボがある眉間をマッサージするのは効果的だが、骨の部分を押すようにしよう。目そのものを押してしまうと、弱い力でもやがて網膜がはがれる原因となりうる。深作氏によると、花粉症で目をこすって網膜はく離になった人もいたという。