板門店JSAでの亡命は3例目
北朝鮮の兵士が軍事境界線を越えて亡命するのは珍しいことではなく、17年に入って今回が3件目。ただ、板門店のJSAからの亡命となると話は別で、先例は1998年、2007年の2つしかない。
KBSテレビでは、JSAの韓国側区域に1990年代に勤務していた元兵士の男性が、
「板門店に勤務する北朝鮮軍兵士たちは、ほとんどが北朝鮮の高位幹部級の子どもで、平壌の金日成総合大学を卒業したエリート出身者だ」
「(北朝鮮の兵士は)私たちの韓国側で起こる一連の出来事について、よく知っていた。私達が直接対話をすることはできなかったが、そういった話を聞くことはできた」
などと証言。通信社の「ニュース1」も、
「北朝鮮は板門店JSAに出身成分が良く労働党への忠誠心が高い家の子どもたちを特別選抜して配置するため、他の亡命とは異なり、北朝鮮内に及ぼす影響も大きいと予想される」
と伝えている。今後、北朝鮮の「体制のゆるみ」を指摘する声も出そうだ。
11月14日夕方時点で、北朝鮮側は公式の反応を示していない。