「親のカネをあてにして生きてる奴が多そう」。そんな笑いがネット上で起こった。
お笑いコンビ「ジャルジャル」の後藤淳平さん(33)がレギュラー番組が無くなり収入が減ることを嘆き「どないすんのやローン!」とテレビで悲痛な声をあげた。すると、ネット上で「親が金持ちじゃないか!」との批判が起きたからだ。後藤さんは都内の一等地に「豪邸」を建てている。後藤さんクラスの芸人が、どういう経緯で億はするであろう家を持つことができたのか、かねてから話題になっていた。
「後藤のくせになんでこんな良い家に住んでんだよw」
後藤さんは2017年11月11日放送の「めちゃ×2イケてる」(フジテレビ系)で、司会の岡村隆史さんから同番組が18年3月で終了することを告げられ、「どないすんのやローン!」と悲痛な叫び声を上げた。芸人には大きな買い物をするとお尻に火がついて仕事をガンガンやっていくというジンクスがあり、それにあやかって35年ローンで家を買った。ところが関西の冠番組が2本終了し、「めちゃイケ」も終了する。
「ホンマに驚きなんですけど。真逆やがな、ジンクスと!」
と言って呆然となった。これが「嘘の貧乏アピール」と受け止められ、ネットの一部から反発を受けることになったのだ。
というのも35年ローンで建てたというこの家だが、東京都世田谷区の閑静な住宅街にあり、3階建てで、1階は8畳の土間に22畳はあるという無垢のフローリング。有名美術家がデザインした。この家は17 年9月2日放送の「めちゃイケ」で紹介され、家を訪れたお笑いコンビ「極楽とんぼ」の加藤浩次さんは、内装などにすごいこだわっているとし、
「これ注文住宅だよな」
と驚いていた。そして番組を見た人たちからも「2億円くらい?」などと驚きの声があがり、
「後藤のくせになんでこんな良い家に住んでんだよw」
「今の仕事量と将来性で35年ローンが組めるとかおかしい」
などといったことが掲示板に書き込まれ、実家は何をしているんだという詮索が始まり、父親は15年に吹田市長選挙に無所属で出馬し当選した後藤圭二さん(60)だということが分かった。もともとは市職員という公務員ではあるが、大きな市の市長ならば「とんでもない金持ち」なのだろう、という話になり、「豪邸」をローンで建てることができたのも、後藤さんの家や、父親のおかげではないのかという認識を持つ人が多数出ることになった。
それで今回の「どないすんのやローン!」発言。ネットの一部では反発が相次ぐことになったのだ。
「親が金持ちか。クソが」
掲示板には、
「父親市長だし、普通に親の金で暮らしていけるだろ」
「親が金持ちか。クソが」
「吹田市の助役から、吹田市長。多分国政にも出ていくだろうから、秘書にでもなればいいんじゃね?」
などといったことが書き込まれた。一方で、こうした反発が話題になると、
「親の金で自分の家族養えって批判も、なかなかクレイジーだな」
「親の金を当てにして生活してる人多いんだな」
「親が金持ちだからって、すぐ援助してもらえると思うなんて、甘やかされてんだな」
「親子ともども貧乏じゃないとダメなんか。いわゆる『理想の貧困像』の押しつけって、こういう辺りから煽られて派生するんだろな...」
などといったことが掲示板に書き込まれるようになり、笑いが起きることになった。