千葉と茨城に、新たな火種勃発!?――2017年11月13日、約77万~12万6000年前の時代が「千葉時代(チバニアン)」と命名される見込みが強まった。
ところがこの日は、偶然にもお隣・茨城県の大切な「記念日」だ。
市長も「時代は千葉ですよ!」と歓喜
産経ニュース、NHKなどの13日の報道によれば、地質学の国際学会「国際地質科学連合」の作業部会における投票で、対抗馬だったイタリアの2か所を破り、千葉県市原市の地層が「国際標準地」候補として答申されることとなった。今後も審査は続くが、各メディアは事実上の「内定」との見通しを示している。
文字通り「歴史に名を残す」ことになり、千葉の人々は喜びを爆発させている。熊谷俊人・千葉市長がツイッターで、
「チバニアン(千葉時代)誕生、やりましたね! 関係者のご努力に深く敬意を表します。今年は加曽利貝塚の特別史跡指定さらにはチバニアンと、千葉の古代の宝が認められた年になりました。まさに時代は千葉ですよ!」
と投稿したのをはじめ、松戸市出身の元AKB48・秋元才加さんも、
「あさイチでピーナッツ特集してたし(編注:11月6日放送)、昨日のモヤさまが船橋近辺だったし、千葉ジェッツもいるし、千葉時代が誕生するかもしれないし、千葉キテル」
とツイートする。さらに、
「東京の名をかたる夢の国や、ドイツ村に対し『なぜ千葉ときちんと名乗らない!なぜ名乗れない!千葉がそんなに恥ずかしいか!』と何度問いかけたことか。千葉ははずかしくない!千葉は胸を張っていい!千葉最高!千葉すげーよ!ついに来たぞ!『千葉時代』!!!」
と歓呼の声を上げたのは、鎌ヶ谷市に本社を置くニュースサイト「おたくま経済新聞」の公式アカウントだ。熊谷市長の言う通り、「千葉時代」ならぬ「時代は千葉」という勢いである。
裏側には茨城県民の「友情」が?!
しかしこのニュースに、千葉の北方からざわめきが起こっている。
「茨城県民の日なのに千葉時代決定で千葉に話題とられる茨城」
「茨城県民の日なのに千葉時代だと......やってくれるな千葉...」
「千葉時代のおかげで茨城県民の日が霞んでしまった......」
「茨城県民の日に千葉時代制定とか発表する鬼畜っぷり 汚い、さすがチーバくん汚い」
そう、お隣の茨城県だ。
上のツイートにもあるとおり、11月13日は県の誕生を記念した「茨城県民の日」であり、学校が休みになるなど、地元では重要な一日である。ツイッターでも朝7時ごろから「茨城県民の日」がトレンド(よくつぶやかれているキーワード)入りしていた。しかし今回のビッグニュースが飛び込んでくると、16時ごろからトレンドには「千葉時代」が入り、入れ替わるように「茨城県民の日」はトップ10から外れてしまった。
悔しがる県民だが、実は「千葉時代」の誕生には、茨城も一役買っている。というのも、この申請を行った研究チームには、「茨城大学」も中核メンバーとして加わっているのだ。そのため、「千葉時代を作ったのは茨城大学なのて実質ちばらき」といった珍説(?)も飛び出している。