タレントのマツコ・デラックスさん(45)がめまいを訴えて入院した。耳の奥の内耳にある三半規管にウイルスが入ったためと報じられている。
「めまい」とひとくくりに考えるかもしれないが、実は重大な病気のサインかもしれない。国立循環器病研究センターはウェブサイトで「軽視してはいけない」と警鐘を鳴らしている。
睡眠不足やストレスが大敵
複数の報道によるとマツコさんは、2017年11月10日に医師の診察、入院する数日前から、めまいがあったという。ただ入院は大事をとったためで、点滴や投薬治療で快方に向かっているようだ。
異常が見つかった三半規管は、平衡感覚をつかさどる器官。11月13日放送の「ビビット」(TBS系)に出演した耳鼻科医の蔵内隆秀氏によると、中耳より脳に近い内耳にある三半規管にまでウイルスが入るのは比較的珍しい。また、めまいの8割は、三半規管の不調による。
今やテレビでその姿を見ない日はないほど売れっ子のマツコさんだけに、日々の体調管理の難しさや仕事のストレスの蓄積は考えられる。実はこれらが、実際にめまいを起こす病気につながる。
ひとつはメニエール病だ。「ビビット」MCの女優、真矢ミキさん(53)も経験したという。突然発症し、「目がいつもぐるんぐるんして、生活できない。寝返りをしても目が回る」とその苦しさを明かした。真矢さんの場合は飲酒や寝不足、仕事で気を遣うことが多いときに症状がひどかった。原因について最も影響が大きいのは睡眠不足だと、蔵内医師は指摘した。
もうひとつ、番組で取り上げたのが「頭位(とうい)めまい症」。出演者でお笑い芸人のカンニング竹山さん(46)が20代で患ったと話した。当時は借金がかさみ、芸人としてもまだまだで将来の不安が大きくストレスが膨れ上がっていたと明かす。今も、年末で多忙になるとストレスからめまいを起こすという。女子サッカー「なでしこジャパン」で活躍した澤穂希さん(39)も2012年に発症し、一時休養を余儀なくされた。