差別ポーズ「被害」の韓国サッカー選手 自身の行為でブーメラン

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   サッカー韓国代表とコロンビア代表の強化試合で、コロンビアのMFエドウィン・カルドナ選手が、韓国のMFキ・ソンヨン選手に両手で目をつり上げるポーズを取り、人種差別的行為にあたると批判を浴び、謝罪した。

   キ・ソンヨンは試合後、「あのような行為を容認してはならない」と述べたというが、彼も中指を立てるジャスチャーと同様の意味合いがあるポーズで挑発したとして、ネット上で「ペナルティやったほうがいいんじゃないか?」と批判を浴びている。

  • 大韓サッカー協会の公式サイト(画像は、スクリーンショット)
    大韓サッカー協会の公式サイト(画像は、スクリーンショット)
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乱闘寸前のもめ合いで...

   韓国代表とコロンビア代表の国際親善試合は2017年11月10日、韓国のホーム(水原ワールドカップ競技場)で行われた。韓国がソン・フンミン選手の2ゴールで、FIFA(国際サッカー連盟)ランキング13位の強豪相手に勝利を収めた。ただ試合の内容よりも話題を集めたのが、カルドナの挑発行為だった。

   韓国2点リードの後半17分、DFのキム・ジンス選手がコロンビアのエース、MFハメス・ロドリゲス選手のファウルで倒された。ハメスがキム・ジンスのシャツを引っ張り上げ、早く立つよう促すと、キ・ソンヨンはこれに怒ったのか、ハメスに体当たり。両チームとも選手たちが駆け寄って、乱闘寸前のもみ合いに発展した。

   カルドナはその中で、キ・ソンヨンを両手で目をつり上げるポーズで挑発。このポーズはアジア人特有の細長い目を揶揄しているとして、「差別的な行為」と知られる。試合を生中継した韓国国営放送「MBC」が何度もこの場面を再生するなどし、韓国のサッカーファンはカルドナのSNSに批判のコメントを書き込んだ。

   大韓サッカー協会は試合後、FIFAにこの件を報告し、カルドナの行いは世界中に広まることに。カルドナは11日、コロンビア代表チームの公式ツイッターを通じ、

「誰かを、国や人種を侮辱する意図はなかった。でも侮辱されたと感じたのなら申し訳ない」

とお詫びした。

   朝鮮日報日本語版(ウェブ版)の13日付記事によると、キ・ソンヨンは「失望すべきことだ。あのような行為を容認してはならない」と試合後のインタビューで語ったという。

「キ・ソンヨン、もういい加減大人になろうよ...」

   一方、そんなキ・ソンヨンも差別的な行為で挑発したとして、ネット上で批判を浴びている。「つり目」ポーズの挑発を受ける直前、コロンビアの選手たちに向けて手の平を内側に向けるポーズ「裏ピース」を取っていたのだ。

   これは侮辱的な仕草として知られ、イギリスやオーストラリア、ニュージーランドなどでは、中指を立てるジャスチャーと同様の意味合いがあるとされる。プレミアリーグで複数のクラブを渡り歩き、現在もスウォンジー・シティAFC(プレミアリーグ)に所属しており、このポーズの意味を知らないはずはない――。ツイッターなどインターネット上ではそうして、

「カルドナのつり目ポーズと同様にキ・ソンヨンの裏ピースもペナルティやったほうがいいんじゃないか?普通に試合で中指立てたら大問題だろ」
「韓国裏ピースした後に細目アピールされてキ・ソンヨンがキレてるのブーメランすぎるやろ」

との批判が巻き起こっている。

   一方で「奇誠庸(キ・ソンヨン)の指は『今あなたを見ている』『我々は2-0で勝っている』などと解釈されている」と伝えたのが、朝鮮日報日本語版(ウェブ版)の13日付記事だ。カルドナとキ・ソンヨン、双方の挑発行為に触れたが、キ・ソンヨンが先だったとは伝えていない。

   だが彼には、約7年前にも「前科」がある。2011年1月のAFCアジアカップ2011準決勝の日本戦で、前半にPKでゴールを決め、左手で顔を引っかく「猿」のモノマネをカメラに見せ、日本人を侮辱していると韓国メディアからも批判を浴びた。

   こうした過去があるだけに、ネット上では

「これ何が矛盾してるかって、一番怒りを露わにしていたのがアジアカップ日韓戦で自身の得点後に猿のジェスチャーをしたキ・ソンヨン」
「許されないって、猿真似野郎が何言ってんの?」
「ねえ、キ・ソンヨン、もういい年なんだからいい加減大人になろうよ...」

との声も上がっている。

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