新業態も登場
一方、ネットを強化するだけでなく、新業態を広げる動きも進んでいる。家電量販最大手のヤマダ電機は、家具やインテリア雑貨、リフォームまで扱う新業態の店舗「家電住まいる館YAMADA」の展開に乗り出した。
百貨店業界では、百貨店事業から手を引き、駅に近い優良物件である店舗をテナントに貸し出す不動産業態に転換する動きも目立ってきた。J・フロントリテイリングが今春、東京・銀座にオープンした複合施設「GINZA SIX(ギンザシックス)」が代表例だ。名古屋の老舗百貨店、丸栄もテナント業に転じる方向だ。
ネット通販の猛威に既存の小売業は対抗できるのか。「5~10年もすれば答えが見える」(小売り関係者)とされるが、買い物環境の変化、進化が歩みを止めることはなさそうだ。