「食物アレルギーは子どもに多い」 この「常識」が覆るかもしれない

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成人でも食品で違和感を覚えたらアレルギー検査を

   一方、食品ごとの食物アレルギーリスクは人種ごとで異なっていた。例えばアジア系の成人は白人よりも貝アレルギーを発症するリスクが2.1倍高く、ヒスパニック系は白人の2.3倍ピーナッツアレルギーを発症している。

   とはいえ、これらはあくまで傾向なので誰もが貝やナッツ類だけで食物アレルギーを発症するリスクが高いわけではなく、まったく別の食品が引き金となる可能性も十分にある。

   厚労省の「食物アレルギーについて」では1歳前後で主要なアレルゲンとなるのは卵・牛乳・小麦・大豆とされ、成人期では魚類・エビ・カニ・果物とされていた。

   グプタ博士は

「食物アレルギーは子供が発症するもので、大人ではまず起きないという思い込みがあり、食後に奇妙な体調変化があってもわざわざアレルギー検査を受ける人はいないかもしれない」

と警告。致命的な問題となる前に検査を受け、食物アレルギーであることが確認された場合は、専門医の指導に従って治療と食事管理に取り組むよう訴えている。

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