安倍晋三首相がトランプ米大統領を招いた晩餐会について、共産党の志位和夫委員長が、以前のように野党党首を呼ばなくなったのは見直したほうがいい、と自らのツイッターで批判し、ネット上で論議になっている。
志位委員長は、総選挙が終わった後、11月に入って、ツイッターで現在の自民党政権のあり方を批判し続けている。
「かつては、ブッシュとのツーショットも撮った」
9日には、「かつての自民党内閣は、国の命運を左右するような外交問題の際には、野党党首とも党首会談をおこない、状況説明とともに意見を聴いた」とし、その例として、「橋本内閣の時のペルー人質問題」「小泉内閣の時の日朝平壌宣言」を挙げた。そして、「安倍政権もそういう努力をするべきではないか」と疑問を呈した。
さらに、翌10日には、自民党が与野党の国会質問時間配分を5対5とする方針だと報じられたことについて、「絶対に認められない」と糾弾した。少数意見を尊重しないのは真の民主主義ではないとした1978年の札幌高裁判決を挙げ、「全ての野党が結束して止めよう!」と呼びかけた。
晩餐会を話題にしたのは、11日のツイートだ。
「かつての自民党政権は、外国首脳来日のさいの首相主催の晩餐会に、野党党首も招待し、超党派でもてなした」と指摘し、「私も招待があったときは必ず参加した。米国のブッシュ大統領と挨拶、ツーショットの写真を撮ったこともある」と明かした。そのうえで、「それが安倍政権になって一切なくなった。これも見直した方がよい」と訴えたのだ。