よど号犯「納豆食べ過ぎ」で入院 「ガスたまって腹痛」本当に起きるのか

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小腸で吸収されにくい「FODMAP」とは

   まずSIBOについて、神奈川県の「江の島弁天クリニック」のウェブサイトに説明がある。小腸に細菌が異常増殖すると、小腸粘膜の炎症や、吸収不良に関与する。患者全員に見られる症状ではないが、「栄養素の吸収不良のために、腹部膨満や下痢、胃もたれや吐き気、胸やけなどの症状を有する機能性胃腸症(機能性ディスペプシア)が見られることもあります」。SIBOの原因は、ストレスや胃酸の分泌不足が挙げられている。

   次にFODMAP。これは病名ではなく、小腸で吸収されにくい食品を意味する。ライフスタイル情報誌「クロワッサン」2017年9月10日号で解説されていた。FODMAPとは「オリゴ糖、二糖類、単糖類、ポリオール類といった発酵性の糖質の頭文字を略したもの」で、納豆も含まれる。小腸で吸収されにくく、「水分が小腸の中に過剰に増えてお腹がゴロゴロなったり傷んだり、腸の中にガスが溜まって便秘を引き起こすこともある」との説明だ。

   さらに納豆の食べ過ぎによる「納豆アレルギー」でも腹痛が起こることがあるようだと、管理栄養士は指摘した。なお納豆アレルギーについては、J-CASTヘルスケアが2015年10月16日付記事で、サーファーに多発しているとの研究を紹介した。納豆のネバネバ成分「ポリガンマグルタミン酸」がクラゲの触手にも含まれており、海の中で繰り返しクラゲに刺されてアレルギー体質になったとみられる。

   管理栄養士は、納豆に含まれる大豆イソフラボンの過剰摂取により更年期障害のような症状や子宮内膜症、乳がんの発症・再発リスクを高める可能性についても触れた。体に良いとされる食品でも、食べ過ぎは禁物ということだ。

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