本田圭佑は日本代表に復帰すべき ブラジル戦大敗で見えたその存在感

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「後半は勝った」の見方は「できません」

   石井氏には、日本とブラジルの「差」についても聞いた。「ブラジルを一瞬も本気にさせられなかった。ここに差が表れていると思います」と話す。

「強豪相手に立ち上がり15分で先制を許すというのは、絶対にやってはいけない。当初のゲームプランが一気に崩れ、浮き足立ちました。ブラジルは隙を逃さずに3得点して流しはじめました」

   ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は試合直後のインタビューで「残念な前半だった。ブラジルを見て驚いてしまった」とする一方、「後半だけ見れば勝った」と述べていた。この捉え方について石井氏は「そういう見方はできません。相手は後半流していました。完敗です」と一蹴する。

   「差」を埋めるには、今回先制点につながった「VAR」も1つのポイントになると石井氏は言う。VARは誤審の疑いがあるプレーを主審に伝える審判で、ゴールやPK付与、レッドカードに値し得るファール、といった場面でビデオ検証がなされる。

「VAR導入で、審判団は少しでも気になるシーンがあればチェックする意識をもつようになってきています。吉田選手がPKを取られたファールをはじめ、ペナルティエリア内の事象はより厳しく取られるでしょう。この1点がきっかけで日本は崩れたわけです。VARのことを頭に入れてプレーをしなければならない。逆にブラジルはVARの存在を意識していたと見えます」
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