「本田選手が優れているのは...」
本田のツイートに対しては「日本代表には必要な年代」と復帰を望む声も少なくなかった。サッカージャーナリストで、ウェブサイト「フットボールレフェリージャーナル」を運営する石井紘人氏はJ-CASTニュースの11日の取材に、
「必要な選手だと思います。本田選手が優れているのは、1トップもこなせて空中戦もでき、セットプレーの守備要員にもなれるなど、戦術的に幅広く対応できること。それと最終予選でもそうでしたが、試合に出られなくても和を乱さずにベンチから味方を勇気づけられる。経験が生きているのだと思います」
と見解を述べた。
一方、本田は「改革」の必要性を訴えていたが具体論はなかった。石井氏は「私が思うのは3点あります」と話す。
「まずJリーグのクラブ数と試合数が多すぎる点です。クラブが少なくなれば、よりレベルの高い選手で各チームが構成され、試合の質が上がります。そうして国際大会のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で勝っていくことをもっと重要視すべきと思っています。育成年代の組織改革も重要です。中高生は部活動に集まる人数が多すぎて、例えば100人部員がいればベンチ外が80人近くなって経験を積みづらくなります」
2点目には、「審判と選手の関係も改善の余地があります。学生のプレーヤーでも、判定に納得がいかないと悪態をつくなど、真摯に自身のミスと向き合っていない傾向があります。タフさが養われづらいと感じます」と指摘。3点目には、「ケガをしないようにするための体の動かし方、特に足の動かし方をもっと指導できるような環境が必要です」と話していた。