1998年、マーク・マグワイア氏(当時カージナルス)と本塁打王争いを繰り広げた大打者、サミー・ソーサ氏(同カブス)のことを覚えているだろうか。敗れはしたものの、年間66本という大記録を残した。当時は日本でも、ドミニカ出身の黒い肌、精悍な表情が、連日のようにニュースをにぎわせた。
そのソーサ氏が、「まったく別人」としか思えない変貌を遂げた――海外メディアで、そんな話題が持ち上がっている。
「綺麗なジャイアンみたいになっとる」
「最初の方がかっこええやん...」
「別人やろ」
「綺麗なジャイアンみたいになっとる」
日本の2ちゃんねらーたちもこう驚くのは、2017年11月初旬からツイッターなどで拡散されている一枚の写真だ。
場所は英ロンドンとされる。夜の街角でにこやかに立っているのは、カジュアルな服装の中年男性だ。肌の色も白く、「間違いなく白人男性と勘違いされうる」(米ニューズウィーク)ようなルックスだが、これがあのソーサ氏だという。
「サミー・ソーサの白い肌にツイッター(また)パニック」
「メジャーリーグのレジェンド、さらに明るい肌になってファン仰天」
「サミー・ソーサ、マイケル・ジャクソンのように美白か?」
写真は遭遇した人物が、SNSに投稿したものとみられる。海外メディアも上のような見出しでこぞって取り上げた。
「スキンケアクリーム」のせいだと説明
その「変貌」は、以前から米国のメディアを騒がせている。米ニューズウィークによればソーサ氏は、過去のテレビ番組では毎晩寝る前につけている「スキンケアクリーム」のせいだと説明、自分としてはあくまで「肌を柔らかく」するために使っており、結果的に「美白」効果が出ただけだ、などと述べたという。
ソーサ氏はメジャーで18年間に609本塁打を記録したものの、キャリア後半は2003年のコルク入りバット使用事件、またドーピング疑惑などに見舞われた。08年の引退後は慈善事業などを手掛けている。
過去には、歌手のマイケル・ジャクソンさん(2009年死去)が、黒人であるにもかかわらずある時期から肌が「白く」なり、その整形疑惑などと合わせて注目を集めたことがある。マイケルさんは「尋常性白斑」という病が原因だったとされるが、肌の色を人為的に変えることは、人種差別問題とも密接にかかわるために、しばしば議論の的となる。