13歳少女の鼻から5個の磁石が出てきた!
日本でも同じように磁石が鼻の穴に入って手術に至った例が2つ報告されている。医学誌「耳鼻咽喉科・頭頸部外科」(電子版)の2016年7月号の「磁石による両側鼻腔異物の2例」に、東京女子医科大学耳鼻咽喉科の症例(13歳女子)と茅ヶ崎市立病院耳鼻咽喉科(3歳男子)の症例が紹介されている。
13歳女子の場合は、顔の痛みを訴えるのでレントゲン写真を撮ったところ、何と左右の鼻の穴の奥に、計5つの磁石があることがわかった。数年前から何回かに分けて磁石を中に入れていたらしい。磁石が引き合って、すでに「鼻中隔穿孔(せんこう)」(鼻中隔に穴が開く)の状態になっていた。
3歳男子の場合は、キプロスの少年と全く同じケースだ。2個の磁石を鼻の両方の穴に入れ、鼻中隔の部分でピッタリくっ付いてしまったのだ。
くれぐれも、ボタン型磁石は子どもの手の届くところには置かないよう気をつけよう。