青学ミスコンで何が起こったのか 「可愛すぎる」女子学生を見舞った「疑惑」

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   青山学院大学の「ミス青山コンテスト2017」で準グランプリに輝いた井口(いのくち)綾子さん(20)に、ツイッター上での「自作自演疑惑」が浮上している。

   他人名義のアカウントを用いて、自らの容姿を「絶賛」したり、ミスコン運営を批判したりするツイートを投稿していたのではないか――。こうした書き込みが、インターネット上に相次いでいるのだ。

   井口さん本人やミスコン運営側は、アカウントの「不正ログイン」が行われた可能性があるなどとして、自演疑惑を否定しているが......。

  • 青山学院大学の構内(写真はwikipediacommonsより、ペン太さん撮影)
    青山学院大学の構内(写真はwikipediacommonsより、ペン太さん撮影)
  • 青山学院大学の構内(写真はwikipediacommonsより、ペン太さん撮影)

「自演疑惑」の発端は...

   井口さんは今回の青学ミスコンで、ひときわ大きな注目を集めた候補者だった。2017年11月9日夕時点で、ツイッターのフォロワー数は約17万4000人。インターネットテレビ「Abema TV」の番組で学生キャスターを務めるほか、過去には「週刊朝日」の表紙モデルを飾ったこともある。

   さらに今回のミスコン審査中には、ツイッターに投稿された写真が「可愛すぎる!」「奇跡の一枚」などと話題に。この写真については、ウェブメディア「モデルプレス」も7月12日、

「『ミス青学』ファイナリスト井口綾子が話題 悶絶級『デートなう』ショットが拡散」

と題した記事で紹介したほど。その後、11月5日にミスコンの結果が発表されると、井口さんの「準グランプリ」受賞を伝える複数のニュース記事が配信されていた。

   そんな井口さんに、ツイッター上での「自演疑惑」が浮上した。きっかけは、あるツイッターアカウントが11月7日朝に投稿した一枚の画像だ。このツイートの全文は、

「井口綾子さんとAさん(編注:原文ではフルネーム。グランプリ受賞者)、いいね、リツイートでわかる、人気の差が歴然。本当に青学ミスコン運営は何を考えてるんだろうか、目腐ってる?」

というもの。要するに、SNS上で人気のある井口さんの方が、「グランプリにふさわしい」と訴える内容の書き込みだ。

   この投稿には、本文で名前が出た2人の「いいね」「リツイート」の差を示すため、それぞれのツイートのキャプチャ画像が掲載されていた。しかし、この画像が発端となり、井口さんの元に厳しい「自演疑惑」の目が向けられることになった。

   井口さんのツイートをキャプチャした画像に、「ツイートアクティビティ」(投稿の分析ツール)の画面を表示するためのボタンが写っていたのだ。これは、投稿者自身のアカウントでログインした状態でしか表示されないものだ。

   そのため、このボタンの存在に気付いたネットユーザーから、

「井口さんがこのアカウントを使って、ミスコン運営を批判するなどの『自演』を続けていたのではないか」

との疑いの声が7日夜頃から殺到することになったのだ。

問題のアカウントは、疑惑を全否定

   こうした疑いの中で、問題のアカウントが過去に井口さんの容姿や性格を絶賛したり、井口さんをグランプリに選ばなかったミスコン運営を批判したりする内容のツイートを複数回にわたって投稿していたことも明るみに。ツイッターやネット掲示板で騒ぎとなった。

   だが、井口さんによる「自演」が疑われたアカウントは、ネット上の疑惑を全否定。自分は鳥取に住む女子高生で、井口さんとは「別人」などと主張していた。そのほか、「アクティビティの件は本当に訳がわからないとしか言いようがありません」との投稿もあった。

   自演疑惑の発端となったアカウントはすでに削除されているが、複数のネットユーザーが撮影していたキャプチャ画像や、ウェブ上に残ったアーカイブなどの情報から、一連のツイートの存在が確認できる。

   また、今回の自演疑惑との関連は不明だが、井口さん本人のアカウントでは7日昼、「おゆこのむねぬみつのちむのぬわ」という意味不明なひらがなの羅列が投稿される出来事が。井口さんはその後、

「先ほどのツイートは端末の不具合だったようです。ご迷惑おかけして、申し訳ございません」

と謝罪。その上で、「もしかしたら関係者以外の方がアカウントに入ってしまったのかもしれません」とも説明していた。

ミスコン運営側「不正ログインの可能性」

   その後、井口さんの自演疑惑が広まったことを受けてか、ミスコンを主催した「ミス・ミスター青山コンテスト」公式アカウントは7日深夜、

「井口綾子のTwitterですが、不正にログインされた可能性があり、本人の意思とは異なるツイートがされております。多くの方にご迷惑をおかけし、大変申し訳ございません」

とツイート。井口さん本人のアカウントでも、直後に同様の説明が投稿された。

   さらに、上述した青山学院のミスコン公式アカウントは翌8日にも、

「井口綾子を誹謗中傷するような内容のコメントが SNS 上に溢れておりますが、井口綾子がそのような事をした事実はございません」

と改めて一連の疑惑を否定。その上で、運営側でもこの件に関する調査を行うとして、「事実が判明しましたら改めてご報告させていただきます」とも告知していた。

   なお、J-CASTニュースは9日、ミスコンを主催した青山学院大学広告研究会に対し、(1)井口さんに関する疑惑を「事実ではない」と否定した根拠は何なのか(2)今後、どのような調査を行うつもりか――などを取材したが、同日19時までに返答はなかった。

   また、井口さん本人に対しても、ツイッターのDM(ダイレクトメッセージ)を通じて取材を依頼したが、こちらも19時までに返信はなかった。

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